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イワウチワ(トクワカソウ)とイワカガミ 森はわからないことだらけ。だから森を歩くときは常に初心に帰りたいのです。

昨日、専門学校の実習を受け持ち、森林公園内を散策、様々な生き物に出会い、またまた発見がありました。
昨日の観察で心に引っ掛かるものがあってトゲのように刺さったまま、そこで今日はすべてを無にして再度森の散策です。

岩場ではイワウチワが満開、可憐な花を咲かせていました。
イワウチワは太平洋側に多く、日本海側のものは変種のトクワカソウまたはオオイワウチワとのこと
しかし、変種のレベルになるとその違いが私には良くわからないのです。太平洋側に行ってイワウチワなるものを観察して、このあたりのものと比較しなければ何とも言えませんね。
ここでは一般的に通った名称のイワウチワを使うことにします。

さて、このイワウチワ、どうも日の当たる時間が少ない北向き岩場斜面に多いようです。

展望台はその麓をぐるっと一周できるように道路と遊歩道が入っています。
180428 展望台遠景 
展望台は右の小高い岩山です。写真はほぼ南斜面を見ています。ちなみにこの写真は2018年4月28日に撮影したものです。

イワウチワを求めてこの山を散策します。
ちょうど写真の裏側にあたる北斜面にイワウチワが多いことがわかります。北斜面には岩上の天然杉がありますが、その絶壁のような岩のテラスにたくさんのイワウチワが群生しています。
190420 イワウチワ 展望台1 

190420 イワウチワ 展望台3 

190420 イワウチワ 展望台2


場所を変えて、森林公園内の岩尾根という場所に行ってみます。
痩せた尾根のてっぺんと南斜面にはイワウチワの姿は見当たらず、イワカガミの群生です。
イワカガミはイワウチワよりも20日以上遅く開花するようで、次の写真は岩尾根に群生するイワカガミを2017年5月17日に撮影したものです。この頃になるとイワウチワの花はほとんど終わっています。
170512 イワカガミ群生 
尾根上のイワカガミの群生
170512 イワカガミ群生2 
南側の斜面にもイワカガミが群生しています。
170512 イワカガミピンク2 

このイワカガミが群生する尾根上と南斜面にはイワウチワの姿は全く見当たりません。

この岩尾根をさらに進んで、尾根が急になって渓谷に落ち込んでいくあたり、その日陰の北斜面をのぞくとありました。イワウチワが群生する岩のテラスがありました。
190420 イワウチワ 岩尾根4 

190420 イワウチワ 岩尾根3 
190420 イワウチワ 岩尾根1
尾根を越えて弱く朝日が差し込む環境 こんなところにイワウチワは群生していました。
この環境は展望台の北斜面と酷似した環境です。

とはいえ、あらためて展望台を探すと天杉一郎の立つ斜面の裏側、斜面の向きでいうと南東斜面でしょうか。そこにもイワウチワが群生していました。
190413 イワウチワ 展望台南1 

190413 イワウチワ 展望台南2 

190413 イワウチワ 展望台南3 

北斜面ではなく南東側の崖です。群生環境は斜面の向きだけではないようです。
岩や斜度にも関係があるのでしょうか? 西日にさらされないことも条件なのでしょうか?
謎は深まり、観察意欲がパワーアップしますね。

森林公園の標高は180~300Mくらい。イワウチワの生育条件から見れば低標高のような気がします。標高の高い五頭の登山道にもイワウチワやイワカガミはあちこちに見られますが、登山道を歩いていてもこれほどはっきりとした棲み分けは感じられませんでした。
低標高では日照時間が少ない岩の上のテラスを好んで育つ、あるいは岩の上だからこそ他の植物が入り込めない。その環境だからこそイワウチワは繁殖できるのかもしれません。
イワウチワの語源にも意味がありそうです。
このイワウチワ、天然杉の生態と似ているところがあって興味深いところもあります。
イワウチワと天然杉 その生き様の共通性に何か興味をそそられます。
     答えを出すにはまだまだ観察が必要です。

一年に一度しか気づきのタイミングが得られない。一人の人間が一生かかってもその人にとっての森林(自然環境)は不思議のままです。だからこそ、常に初心に帰って何度も森を歩きたいのです。 

                                     文責  明石浩見
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